特集1 : 戸籍制度の現代的課題 特集2 : ボランティアと自治体

2019年6月12日

特集1 : 戸籍制度の現代的課題この世に産声を上げた赤子は、なにも持たず、なにも知らず、喜びも悲しみも驕りも卑下もない。
ところがその子に名を与え、出生届を出す段になると、嫡出子か非嫡出子かの別を問われ、それが戸籍に反映される。一方、離婚後300日以内に生まれた子の父は婚姻時の夫と定められているため、遺伝上の父と相違する父の名が戸籍上に記載される事態も起こる。無垢な赤子は、生後14日にして差別的扱いや虚偽を記した公的証明書を負わされることになる。
戸籍とは、なんのためにあるのだろうか。個人の血縁関係の証明のためなのか。いまだに残像が透けて見える家制度の秩序を保つための制度なのか。時代とともに変化していく家族のあり方と、戸籍制度との齟齬に目を向け、その課題について考えたい。

特集2 : ボランティアと自治体メガイベントでのボランティア、災害時のボランティア、「子ども食堂」など生活支援におけるボランティアなど、公共分野の新たな担い手として関心・注目を集めている「ボランティア」。しかし、人手不足をはじめさまざまな課題も抱えている。地域社会を支えるボランティアの活動をめぐって、その現状と課題を整理するとともに、これからのボランティアと自治体の関係のあり方を検討したい。

巻頭言政府組織のガバナンス――真に機能する内部統制を導入せよ 
執筆者田中 秀明
タナカ ヒデアキ
役職明治大学公共政策大学院教授
論文戸籍と人権――その現代的課題と対応
著者武藤 博己
ムトウ ヒロミ
役職法政大学大学院公共政策研究科教授
特集名戸籍制度の現代的課題
論文日本の戸籍法のあゆみ――現実と乖離した伝統的制度
著者遠藤 正敬
エンドウ マサタカ
役職早稲田大学台湾研究所非常勤次席研究員
特集名戸籍制度の現代的課題
論文「ひとり戸籍の幼児」はなぜ生まれるのか―― 差別を押し付ける制度の影で
著者稲垣 陽子
イナガキ ヨウコ
役職法政大学大学院兼任講師
特集名戸籍制度の現代的課題
論文渋谷区におけるジェンダーの多様性と平等推進をめぐる現状と課題
著者永田 龍太郎
ナガタ リュウタロウ
役職渋谷区総務部 男女平等・ダイバーシティ推進担当課長
特集名戸籍制度の現代的課題
論文戸籍制度の普遍性と韓国の戸籍制度廃止
著者申 龍徹
シン ヨンチョル
役職山梨県立大学国際政策学部准教授
特集名戸籍制度の現代的課題
論文人口減少時代の新しいボランティア
著者西山 志保
ニシヤマ シホ
役職立教大学社会学部教授
特集名ボランティアと自治体
論文メガイベントにおけるボランティア――東京2020オリンピック・パラリンピックへの提言 
著者石坂 友司
イシザカ ユウジ
役職奈良女子大学准教授
特集名ボランティアと自治体
論文地域福祉とボランティア――「子ども食堂」を中心に
著者飯沼 直樹
イイヌマ ナオキ
役職特定非営利活動法人静岡市子ども食堂ネットワーク理事長
特集名ボランティアと自治体
論文地域運営組織と自治体のかかわり方
著者山浦 陽一
ヤマウラ ヨウイチ
役職大分大学経済学部准教授
特集名ボランティアと自治体
論文災害とボランティア
著者山本 克彦
ヤマモト カツヒコ
役職日本福祉大学福祉経営学部教授、減災支援教育研究センター長
特集名ボランティアと自治体
書評書評 『ジェイン・ジェイコブズ都市論集――都市の計画・経済論とその思想』
書評者小石川 裕介
コイシカワ ユウスケ
役職後藤・安田記念東京都市研究所研究員

その他新刊紹介 『教養としての政治学入門』/『住まいと仕事の地理学』/『暴君』